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2012年5月12日 (土)

藤原新が示す新しいかたち

5月も中旬になるというのに、
ここまで話題の多いマラソン選手も珍しい。
2月に選考会を終え3月にオリンピックの代表に選ばれてから、
もうすでに2ヶ月も経つ。
マラソンシーズンもとっくに終わたった。
なのに藤原新の周囲は騒々しい。

「プロ」を自称している以上、
露出は不可欠な手段だが、
ただ目立つことをしているわけなく、
彼はその発想が面白い。

春先に、動画サイトを使って活動資金を集め、
また自ら設立した会社の社長に就任し、
そして昨日、ミキハウスとの契約。
それも複数年を断って単年にするという意志。

先日、その彼の姿を追った情熱大陸が放送された。
今年2月の東京マラソン以前の金銭的に苦しかった時期も、
自らの知恵と工夫、そして周囲の協力者によって、
練習をこなしてきた様子が描かれていた。

とかくアマチュア選手は、その活動資金に苦慮している。
それは陸上競技に限らず、また国籍も関係なく、
アマチュア競技全般に言える。

学生を卒業しても、
それが日本のトップの実力を備えていても、
スポンサーを得ることがいかに難しいことかは、
数々の報道が伝えてきたとおりだ。

海外でも、
ドイツやアメリカの女子サッカー選手が写真集を出したり、
イギリスでは自分を競売にかけてた陸上選手までいるのは、
ご存知のとおり。

藤原は、そこに新しい風を吹かせてくれている。
僕はそんなふうに見ているのである。

先にふれた動画サイトを利用した資金集めも、
これはひとつの指針になるのではないか、と僕は思う。
個人が少しずつお金を出し合えば、
企業のような大きな資本を持たなくても、
選手を支えることができる。
彼はそんなことを示しているように思える。

社会はどんどん多様性を増している。
アマチュア選手の生き方だって、多様であっていいはずだ。
そんなふうにアマチュア選手を支える手段が、
いろんなかたちで増えていけば、
日本のスポーツ界の未来も明るいものになるだろう。

そしてもし、そこに協力できるのであれば、
僕も力になりたいと思う。

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